結婚しないと幸せになれないのではないでしょうか?
友達も婚活はじめたし、やっぱり幸せになるためには結婚しないといけないのかな?
結婚しないと、老後が寂しかったり、惨めになるのかな?
結婚と幸せかどうかは、なんの関係もないよ。
結婚してて不幸な人間なんて山ほどいるし、結婚しなくても幸せな人間も山ほどいるよ。
わたしだって結婚してないけど、毎日、猫が可愛くて、海外ドラマは面白いし、好きなところに行かれて、好きなものを食べて、幸せだよ。
最初に結論
そんなことはありません。むしろ、結婚すると不幸になる確率が上がります。
理由
行動科学者のポール・ドーラン教授によると、独身で子供のいない女性-より正確に言うと、一度も結婚せずに、子供もいない女性-がイギリスでもっとも幸せなサブグループです。女性は結婚することによって健康を損ない、経済的に貧しくなり、自分の時間を失うのです。
ドーラン教授の研究に反する研究結果も出てくるかもしれませんが、女性として長年生きてきた中で、この結論は感覚として理解できます。
どう考えても、女性には結婚するメリットはありません。
不幸になる原因1:健康を損なう
健康を損なう原因の一つに、出産があります。
出産は、無事に済んでも交通事故に例えれば全治一ヶ月以上の重傷と同じだそうです。それだけの重傷を負えば、後遺症のリスクもあるかと思いますが、出産の後遺症もかなりの人に残ります。
骨盤は出産で開ききり、骨盤底筋群が伸びて断裂することもあり、股関節にもダメージが残ることがあります。これらのダメージは後々まで続き、O脚の悪化による歩行困難や尿もれなどを引き起こします。
出産時のいきみで痔になったり、会陰切開の影響で排便痛が続いたりもします。腹筋が弱まって便秘にもなりがちです。
子宮からは産後一ヶ月ほどは出血が続き、元の大きさに戻るにも時間が掛かります。当然、お腹全体も出産後すぐには元に戻りませんし、皮膚はたるみ、妊娠線や黒ずみが残ることも少なくありません。
授乳が始まれば、乳首は傷だらけになり、乳腺炎などが起こることもあります。そうでなくても、乳腺が張って痛むことは普通のことです。
……その他にも、抜け毛や歯の傷み、眼精疲労、腱鞘炎、筋力低下など、身体全体がダメージを受けます。人間一人を作り出す素材とエネルギーを奪われるのですから、当然と言えば当然です。
女性は特に、子供を持つことは幸福で当然のことだと洗脳されて育ちますが、冷静に考えれば何年も続く拷問のようなものです。こんなことをやらなくて良いなら、やらない方が身体には良いに決まっています。
不幸になる原因2:経済力を失う
日本では特に、女性は結婚すると、もしくは出産すると正社員の職を失い、経済力を失う確率が高くなります。 正社員の職を失わなくても、いわゆるマミートラックに乗せられて、昇格・昇進の道を外れたり、長時間労働ができなくなる、時短勤務せざるを得なくなる等で、それ以前よりも経済力が弱まることがほとんどです。シングルマザーになれば、なおさらです。
男女共同参画白書 令和2年版 本編 > I > 第2章 > 第1節 就業をめぐる状況
不幸になる原因3:自分の時間を失う
日本の平均的な男性は、ほとんど家事をしません。
これは労働時間の長短にほとんど影響されません。要するに、日本の男性は家事を自分のすべきことだと考えていないのです。
日本の女性は世界一睡眠時間が短く、家事・育児を一手に担い、賃労働まで背負わされます。なぜ、好き好んで、そんな茨の道を歩むのでしょうか。
男女共同参画白書 令和2年版 本編 > コラム1 生活時間の国際比較
最終結論
どこからどう考えても、結婚が女性が幸福になるための条件だとは思えません。ドーラン教授のいうように、「あなたが男性なら、結婚することはおそらく良いことです。でもあなたが女性なら、そんなこと(結婚)をする必要など無いのです」。
結婚は幸福の条件ではないこと、むしろ女性にとっては、負の相関性があることは、おわかりいただけたでしょうか。
これが分かったからには、今後は婚活などという不幸になるための活動に時間とお金を費やすこともなくなりますから、より幸福に近づくことができるでしょう。