基本的な意味
終焉、停止、死と再生、終わりと始まり
白い馬に乗った死神が、命乞いをする人々を見下ろしています。足下にはかつて王であったと思われる体が横たわり、命乞いをする教皇の傍らには子供たちが跪いています。
死は終わりではありますが、終わりの次にははじまりがあります。枯れ木の上に茸が育ち、土は肥え、新しい木が育ちます。
死神が闊歩する夜の向こうには、朝日が昇りかけています。新しい朝は確実にやってくるのです。
正位置での意味
総合
死神は終わりを表すカードではありますが、同時に初まりを表すカードでもあります。
もう必要のなくなったもの、役に立たなくなったものを捨て去り、次の段階へ進むべき時です。
仕事を辞めたり、引っ越しをしたり、人間関係を断ち切ったりする必要があるかもしれません。それらは簡単なことではありませんが、必要な時はやらなければならないのです。 それができるかどうかに、あなたのこれからがかかっています。
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望むと望まざるとに関わらず、今の関係は変化するでしょう。
一度終わりを迎え、また新しく始まるのです。その始まりがあなたの望み通りのものであるかどうかは、わかりません。別れがやってくるのかもしれませんし、不和が終わり、関係が改善していくのかもしれません。
いずれにせよ、今の状況は一度終わりを迎えるでしょう。
仕事
やはり、今の状況は一度終わりを迎えます。それは異動や転勤かもしれませんし、プロジェクトの終了や会社自体が合併するなどの形で現れるかもしれません。
いずれにせよ、あなた個人の責任ではどうにもできない、外的な要因から強制的に終了する形でしょう。
もっと小規模であれば、職場の人間関係の変化や担当業務の変化なども考えられます。
変化に備え、上手く受け止めてください。
逆位置での意味
総合
このカードが逆位置で現れたときは、あなたが何かに結論を出すのが遅れているか、まだ結論を出すときではないことを表しているのかもしれません。
例えば、恋愛関係が終わったことを受け入れられずにいることを指しているのかもしれませんし、あなたが今いる場所でまだ学ぶべきことがたくさんあることを教えてくれているのかもしれません。
あるいは逆に、困難なことから逃れるために、急いで関係を断ち切ろうとしすぎていることに対して、早急に断ち切らずにもっとゆっくり考えるように警告しているのかもしれません。
もしこのカードが逆位置で出た時に、あなたが何か不快な状況から逃げようとしているのなら、カードは、その問題にもっときちんと向き合うようにと言っているのかもしれません。何かから逃げようとすると、同じ問題を違う形で繰り返してしまうことがあります。それは、私たちが成長するために克服しなければならない課題だからです。
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終わらせるべき関係を終わらせることができない、良くない状況がそのまま停滞することなどを表します。
状況を変えることを恐れ、変化にあらがっていては、新しい良い状況を迎えることはできません。あなたの人生に不要になったものは手放す勇気を持ってください。
仕事
新しい仕事を始める時期、転職をする時期が来ているにもかかわらず、変化を恐れて踏み切れないのかもしれません。
あるいは、何か外的な要因で良い流れが堰き止められているのかもしれません。 来るべき変化があなたに良い結果をもたらすものかどうかをよく見極めて、良い変化であれば受け入れる勇気を持ってください。
解説はあくまでも一例です。カードはそこに表現された絵で、私たち一人一人に向けて、その時に必要なメッセージを送ってくれています。そのメッセージを、あなたの心で受け取ってみてください。