基本的な意味
不安、焦燥、変化、疑惑、曖昧、心変わり
星とともに夜を照らしているにもかかわらず、月は不安を表すカードです。形を変え、移ろいゆく様が、人の心の不安定さを思わせるのでしょうか。
夜を煌々と照らす満月は、あっという間に形を変え、消えて行き、また細く頼りない姿から大きな円へと戻って行きます。暗い夜は不安ですが、時が経てば、それも消えて行くのです。
正位置での意味
総合
月は幻想や無意識の領域を表すカードです。
現在の状況について 今、あなたが最も恐れていることは何ですか?
あなたは他人や自分自身に何かを隠しているかもしれません。また、誰かがあなたに何かを隠しているかもしれません。そのことへの不安が、あなたが感じている混乱や恐怖を助長しているかもしれません。
心の奥底の恐怖に向き合うことで、深い成長が得られることがあります。
このカードはまた、月の周期や月経、季節の変わり目など、自然のサイクルを思い起こさせる役割ももっています。
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誰かの心が信じられないのではありませんか? もしかすると、自分の気持ちすら、確固たるものではないのかも?
今、あなたの心が不安と疑惑で満たされているなら、少し時間をおいてみましょう。それはそのうち消えて行くか、明るい光に照らされて、正体が見えてくるかもしれません。
仕事
確かな理由もなく、不安になってはいませんか?
もしくは、これといった原因もないのに、職場の人間関係に疑いを持ってしまって、仕事が上手く回らなくなってはいませんか?
明確な理由がない不安や疑惑なら、時を置いて冷静になれば、晴れるかもしれません。少し様子を見てみませんか?
逆位置での意味
総合
月のカードが逆位置で現れたときには、自己欺瞞に注意してください。不快な真実を避けるために、自分自身に嘘をついている可能性があります。一時的には逃げられるかもしれませんが、その状況に対するあなたの混乱を強めるだけです。
あるいは、恐怖心に負けて、成長の機会を逃しているのかもしれません。ですが、恐怖に勝ってリスクを取ることが、あなたに最大の報酬をもたらすかもしれないのです。
いずれにせよ、月の逆位置は、精神的な問題、特に現実に対する歪んだ認識として現れる問題が潜んでいることを警告しています。
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月にかかった雲が流れ、満月が輝くように、心が澄んでくるような出来事があるかもしれません。
あなたを悩ませていた疑念が晴れ、未来が確かなものに感じられるようになるのか、もしくは、隠れていた嘘が明るみに出る可能性もあります。いずれにせよ、不安にさいなまれているよりは、心の霧を晴らした方が未来は明るくなります。
仕事
曖昧模糊としていた仕事が明確にわかるようになったり、どこか不信感のあった人間関係が改善していくときです。 新月が満月に向けて徐々に明るくなっていくように、状況は変わっていくでしょう。
解説はあくまでも一例です。カードはそこに表現された絵で、私たち一人一人に向けて、その時に必要なメッセージを送ってくれています。そのメッセージを、あなたの心で受け取ってみてください。